人なんて嫌いだ

 

人なんて嫌いだ。

 

大嫌いだ。

 

自分の事ばかり考える自己中なやつ。

 

薄っぺらい「誰かのために」をただ唱えるだけの偽善者。

 

人を貶めて金を得る汚い詐欺師。

 

自己満足なお節介の押し売り。

 

学歴で人を判断する社会。

 

自分が過去に犯した過ちを都合よく書き換える大人。

 

素性を明かさずに言葉で人を追い詰める暇人。

 

教祖様気取りで自分が世界で一番正しいと思っている勘違い野郎。

 

泣けば何でも思い通りになると信じて疑わない温室育ち。

 

自尊心のために平気で人を利用するクズ女。

 

身近な家族をストレスの捌け口にするゴミ男。

 

快楽のために人を殺す狂人。

 

 

 

人という生き物を好きになる努力はもうずっとしてる。

 

もちろん自分も含めて。

 

 

表面ならいくらでも、どんな自分でも演じることが出来るようになった。

 

明るくて元気なリーダー。

 

サポートに徹する気遣い屋。

 

いつも真面目に仕事する真っ当な社会人。

 

場の雰囲気を和ませるムードメーカー。

 

そのほかにも色々。

 

 

 

でも、やっぱだめだ。

 

 

 

ニコニコしながら内心は、周りの人間に対していつも冷めた感情ばかり抱いているのだから。

 

 

 

どんなに嫌いな人と話していても、

どんなに良い人と話していても、

ふと考えてしまう時がある。

 

 

 

 

 

 

ああ、この人はいつも親に殴られて育ってきてないんだ。

 

家族なのに顔色伺って何も言えずに生きてきたわけじゃないんだ。

 

生まれた時から当たり前のように家があって、テレビや車があって、大学まで行って、おまけに留年までして、就職して、結局社畜はめんどくさいからと言ってフリーター。

 

なんて我が儘な生き方なんだろう。

 

羨ましい。

 

我が儘言えて羨ましい。

 

お金があって羨ましい。

 

愛されていて羨ましい。

 

いっそこの人が私の家に生まれればよかったのに。

 

と。

 

 

 

なんて汚い感情なんだろう。